京都御所・拾翠亭 お香の会
先日(12月16日 日曜日)、楽しみにしていました香道の席に寄せてもらいました。
facebookのイベントで見て、早速に申し込んだのです。
簡単な体験みたいなのには2回ほど参加したことがありますが、こちらの会は、薄茶や懐石もいただけるということで、香道の席をもう少し突っ込んで垣間見ることができるのでは?
と、思ったからです。
主催は 香道 大枝流家元の三品隆昭先生。
仙台から京都へお越しになりました。
(香道も、いろいろ、私が思っていた以上に流派があるようです。先日は煎茶道の流派の多さにびっくりしましたが。)
- 京都御所の中にあります
- 九条池から眺めました
- 左手に紅白の山茶花の生垣
会場は、なんと京都御苑内の拾翠亭
(以前、今出川にきた折には、一駅分は御所内を散策して、最後は手入れの行き届いた紅白の山茶花を見ながら丸太町の駅に降りたものでした。その山茶花の垣根が、拾翠亭へと続いていたのを知りました。)
思い入れや前振りがあっての会で、伝統と温かみと、同席させた頂いた方が皆さま素晴らしく、一期一会のかけがえのない時間を過ごせました。
事前に三品先生が送ってくださった資料によると、今でこそ「分け隔てないお席で楽しく美しい時間を共にする」ことができますが、江戸時代中期、階級社会の中で香道御家流は町人階級のもので、その中でも、大枝流、岩田流ができ三つの流派になったようです。
「雅びな文化」とおっしゃっていること、香道の「形」の中にいろいろ込められていて、一つ一つを紐解けば、それはそれは奥深いものであろうことは想像に難くありません。
さて、拾翠亭の入り口を入りますと、まずくじを引きました。
???
どうやら三十六歌仙の誰かになる=名乗りをあげる ためのようです。
私は、藤原仲文 ということで。
証歌 (この日の会の テーマ ということでしょう)
昨日といひ
今日と暮らして
あすか河
流れてはやき
月日なりけり(春道列樹「古今和歌集」)
ひととせを京都御所のお香の会で締める
〜師走に、忙中閑あり、心はみやび〜
に、相応しい歌です。
いよいよ お香ですね。
組香=選択肢とでもいいましょうか? は、
三種類で、それぞれ、昨日、今日、明日。
主客が、答えとなる3つの香木の包みから一つを選びました。
「昨日」から、香炉が回ってきます。
香炉を左手に乗せ、右手で覆いながら、ほのかな香木の香りを嗅ぎます。
嗅いだら、お隣へと回します。
「今日」「明日」も回ってきます。
一つ一つ、イメージを記憶に焼き付けます。
さあ4つ目に回ってくるのが、本日の問題。
先に回った3種のうちのどれか(に近いか)を当てます。(同じ香りだけれども、先に回ったものと同じものではないので)
答えは、「昨日」「今日」「明日」とは書かないのです。
昨日→いふ、今日→暮らす、明日→河
なんです。
しかもしかも、そのまんまを書くのではないようで、
その言葉を入れた短歌を作り、
それを筆で サラサラ と、書く らしい。ほんまは。
ちょっと、それ無理〜ぃ。で、「いふ」とだけ書かせていただきました。
ちょろっと、歌が浮かぶようになったらかっこいいなぁ〜
と、めっちゃ 憧れまなこになりました。
その「回答用紙」、回収され、
答え合わせなり、和歌のお披露目の準備をしてる間に、
客は、茶室に通され、お茶をいただくのです。
そして、また席に戻り
正解のお披露目があります。
正解よりも、歌の素晴らしさも共有するようですが、歌ができなかったのは私だけではないようで、ほっとするやら、本来の雅びな楽しみは、ここなのかと思ったり。とほほ。
そして、2階に上がり、用意されていた
祇園いがらしの松花堂弁当をいただきました。
お香の席にも同席なさっていた、現代の名工に選ばれた 佐藤 信監修の、それは行き届いた美味しさでした。
佐藤氏の 松花堂夜食についてのお話(解説)もいていただけて、キラッと輝く、心に残るひと時でした。
お腹も膨らんだことですし、ゆっくりとお庭や池、寄り合いの廬も心ゆくまで見せていただきました。
雅びな時空でした。
オレンジブロッサム最新予約状況
![]() |
トリートメント、教室、カウンセリング予約可能 |
![]() |
教室、カウンセリング予約可能 |
![]() |
教室開催日 |

このブログの著者

メルマガ登録
毎月一つ、香水教室に通って香水を作ること約9年。
そこで得たり感じたりした香りや香水についてのいろいろを、少しづつお伝えします。
お伝えする内容は
(1)香水の扱い方、歴史などミニ知識
(2)季節の香り
(3)プレゼントした香水のミニ解説
月2回ほど、毎回、(1)と (2)or(3)について綴ってまいります。