似非科学は 事実にウソが掛け合わさる ➕×➖=➖
目次
自然に身を委ねている方が ずっと生きやすいのですが
人類も何億年と生きていると、
自然に任せているだけにもいかず、
なんだか窮屈な面も出てくるものです。
自分の体の声や心の声に素直に生きようとしても、
変に知識が邪魔したり、仕事や「お金」に縛られたり、
市民生活を守るはずの法律がかえって?なコトもあります。
今はいろいろな情報が溢れ出て、どれを選択するのか。
ずいぶんそこにエネルギーを注いでいる気もします。
これから書くことは、挑発的と思われる向きもあるかもしれないけれど、
いかに選択していくのか、私の場合のその基準をお話ししたいと思います。
生活していく上でのこと、そしてアロマセラピーや精油に関してのことです。
「認証」「認定」神話に騙されない
○○認定:誰が、何について認定しているの?
認定されている部分は、何?
認定に含まれていない部分は何?
よーく見ると、認定されていることは、枝葉末節のことだった!というのはよくあることです。
されていないよりマシ?
確かに。
いや、そうでもない?
でも、認定されていなくても、認定のものよりハイクオリティーのものも、多々あります。
(認定にかかる手続きの煩わしさや費用に対して、費用対効果が少ない。絶対の自信がある。など理由は様々)
正しい部分がある偽物が、余計に厄介
似非科学で、ひっかりそうになるのは、例えば98%は、科学的に全く正しい。
しかし、後の2%が語られていないもの。
これには、騙されそうになりますよね。
わざわざ、不利なことは語りませんしね。
サプリメントなどによくありますが、
いかに、この成分が大切か。いろんなデータが付いています。これが、正しいんですよね。
この成分が不足すると、こんな症例があります。これも、その通り。
これを摂取し始めたら、こんなに元気になった人がいます。実例でしょう。
しかし、
しかし、
しかし、
その成分、サプリメントで取らなくてもほとんどの人は体内で作っている成分だった。ちゃんちゃん。
みたいなこと。
でも、不足したとき症状みたいなことありますけど、、
、、生活全体の問題のこと多し。
みたいなことです。
不調は、生活全体を見直しなさいという「ありがたいお告げ」=サインであるということ。
生活全体、もっと言えば人生の立て直しのチャンスをもらったと
気付けるかどうか?
サプリメントさえ、とればとか、○○をやめるだけとか、□□を食べるだけは、ちょっと違うかも!です。
生活全体の軌道修正に
一歩踏み出すかどうか、その一歩の差は大きいです。
精油の作用に関するエビデンスについての私見
経験的データ・症例の蓄積
市井のアロマセラピストにできることは、
お客さまのトリートメント。
そのひとつ一つも、積み重なれば、根拠の元になっていきますし、
セラピストとして、検証していく姿勢は大切です。
お客さまのためになっていくことは、医療行為でなく、また明らかに害でない限り、お客さまの同意のもと可能でしょう。
ただエビデンスとしては、信ぴょう性のレベルは低い方であり、かなりの数を集めて、初めてその役割が担えるのです。
(エビデンス!とうたっている論文にも、たったこの人数?というのも含まれていますので要チェックです)
最新の研究成果を常に手に入れること
研究は日進月歩。
嗅覚や、ニオイ物質の作用機序やその器官の同定、精油の効果の成分の同定、
研究技術の進歩もあり、不明だったことが、日々明らかになってきています。
と言っても、
明らかになっていることは、どのレベルの論文なのか、信ぴょう性に注意しながら取り扱うことが、大切だと思います。
それは、今までも、「メディカル」と語られて、全くメディカルでないものが、あまりにも出回っているから、それらとの区別をして、情報として持っておくことが大切です。
まだまた、人体に対しての精油の作用について、根拠は上がっているものは少ないのです。(それは、研究方法がなかなか複雑で同定が難しいからです)
チコちゃんに叱られるふうに言うと、
やれ「メディカル」だの、「クリニカル」だのと語られると、安心している日本人のなんと多いことか。
今までのが、間違っているということではなく、根拠ありも、根拠なし(多い)も、同じように伝えられ、受け止めていることが問題なのです。
経験的なことを書いているのか、根拠を提示してのことなのかを、はっきりと識別しておくことが大切ということです。
根拠がないと、使えないということではないです。経験的に使うことは全く問題ないと思います。明らかに有害とわかっていない限り。
問題なのは、
根拠がないこともあることも、混同して根拠があるように認識しては、それはいけないということです。
その「精油」、精油なの?
そして一番厄介なことは、その精油のその作用は、どのレベルの精油のことですか?ということです。
レベル、というのは、
その植物から取られた混ざりけの無い、製品に農薬等有害物質が含まれていなことがチェック済みで含有成分もわかっていて、ニーズに適応するような成分となっている精油。
なのか、
混ざり気がなく、もちろん農薬も有害物質も検出されていないが、原料植物が個性的で精油も個性的なもの。(個性的な葡萄から作られたワインは、どんな料理にも合うわけでなく、飲み方も変わってくる、そんなワインがありますね。精油も、そんな感じの精油)
なのか、
有機農法で作りましたという原料植物には信頼がおける精油。
なのか、
他の植物の精油が混ざっているもの(表示はラベンダーで、ラベンダー+ラバンディンなど)
なのか、
合成のもので薄められたもの。
なのか、
ある成分は合成の成分が足されたもの。(ラベンダーに、合成ニナリルアセテートや合成リナロールを足す)
なのか、
全くの合成なのか(百円ショップのものなど)
なのか
使う時に、人体に有害で無いなら、
どのレベルのものを選んでもいいと思います。
でも、そう知って、中身がそうだとわかって選択するのか、
思っていたものと違う中身のものを、手に持たされているのか?
これは、大事だと思いませんか?
知っていて、
例えば、
ラバンディンが混ざっているから、ラベンダーのみの時のような作用は期待できませんよ、と分かって手にしているのか?
ということです。
分かって、自己選択している?
そうで無い場合が多いのが、問題ということです。
遮光瓶に入ったその物質。
見た目では、何もわかりません。
自分が求めているレベルの内容なのか?ということです。
自分で一つ一つ調べる、知識も技術も費用も、私は持ち合わせていません。
では、どうしているのか?
中身を担保するに値する、分析の証拠を見る目を持つということです。
本当は、数字や波形を読み取り力があれば申し分ないのですが、
分析表が、分析表としての価値を持つものなのか、どのような装置を使用した検査なのかが明記され、尚且つあちこち検査漏れ・記載漏れ、責任の所在漏れ、がないものかどうかをまずチェックします。(検査技師のサインも)
そして、精油は微量成分がたいそうな働きをしていることが多々ありますから、秒成分もしかり分析できているものが望ましいのです。
もちろん、
こんなことが、初めて精油を買う人にまで必要ということではありません。
アロマクラフトを作るなど、使い方によっては、そこまで気にする必要がない場合もあるでしょう。
ただ、アドバイスする立場なら、せめてこういったことがなぜ重要かを理解しておくことが大事だと思います。
サイエンティフィックな力を味方に
日本の今の精油の認知度、一般への浸透度は、
一般家庭でコーヒーといえば、インスタントだった頃、、、
プディングはプリンと呼ばれ、○ッチンプリンに代表されるものがプリンだった頃。
ワインも、私が子どもの頃は、○玉ポートワインが、ワインでした。
そんな頃に、似ているのではないかとも思います。
アロマセラピーは精油を使った「健康法」
科学の力を借りることが、どんなに力強いことか。
正確で新しい情報が手に入るとありがたいです。
そんな協会が立ち上がっています。
一般社団法人 サイエンティフィックアロマセラピー協会のホームページはこちら
いちセラピストとして、一般の方々に本物をお伝えできる、
つまりエビデンスがあることないことを踏まえて提供できるセラピストでありたいと思っています。
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